樹脂成型の難敵ウエルドライン。この問題を解消するために考案された技術が、HEAT&COOL 金型です

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Q&A

質問文をクリックすると回答がご覧頂けます。

HEAT&COOL成形は一般成形と比べて、サイクルはどれくらい長くなりますか。
一般的回答としては、1.1倍から1.2倍です。
高度な外観品質を求められる成形品や変形対策で冷却時間が長い製品などでは、HEAT&COOL成形を採用することで、サイクル短縮が実現したケースもあります。
また5mmを超える厚肉物の場合は、0.5倍から0.7倍を実現したケースもあります。
HEAT&COOL金型は一般金型と比べて、価格はどれくらい高くなりますか。
一般的回答としては、2D構造で約1.1~1.2倍、3D構造で約1.5倍前後です。
HEAT&COOL成形は、具体的にどのような事例がありますか。
世界ではじめて採用いただいたのは、国内電機メーカー様ノートPCの外装部品でした。
世界的普及に貢献いただいたのは、韓国電機メーカー様の薄型テレビのベゼル部品でした。
世界の製品開発分野では、環境対策やコスト削減のため、積極的に我々のHEAT&COOL技術を取り組んでいます。
最近の市場からの要望は何ですか。
コストダウンの要求は高まるばかりです。メタリック材の配向レス成形を提案(IPF2011)後塗装レス・加飾前処理工程削減のニーズが急増しています。
日本国内のお客様の品質要求が世界で一番厳しいので、この技術をお客様と樹脂開発業者様と一緒になって、実用化を目指します。
HEAT&COOL成形及び金型のパテントを教えてください。
HEAT&COOL金型について、2D構造はパテントの制約はありません。
3D構造は(株)富士精工がパテントを取得しています。(株)富士精工が製作する金型にライセンス使用料が含まれています。
樹脂開発のSABICイノベーティブプラスチックスジャパン(合)が保有するパテントと小野産業(株)が保有するパテントはクロスライセンスしています。
(株)松井製作所が提供する蒸気式装置に、このライセンス使用権が含まれております。
ROCTOOL社が保有するパテントは、ROCTOOL社とライセンス契約したお客様のみが生産に使用することができます。(開発実験用と量産用のパッケージ用意)
HEAT&COOL成形により、表面硬度は変化しますか。
樹脂によりますが、表面硬度は向上します。
グレードHEAT&COOLプロセス通常成形
CYCOLOY* CU6800 (PC/ABS)HB2B
LEXAN* DMX2415 (PC)2HH
LEXAN* SLX (PC)HHB
ABS樹脂2B2B
(SABIC提供)
HEAT&COOL金型は、耐久性に問題がありませんか。
我々が提供する金型はすべて量産用途であり、世界中に出荷してきました。これまで金型構造の問題でお客様にご迷惑したことはありません。
トラブルの事例としては以下のケースがありました。
・冷却水に純水を使用したことにより、鋼材が腐食した。(使用場所 中国)
・冷却水に含まれる不純物(シリカ)が、媒体通路を塞いでしまった。(使用場所 タイ)
HEAT&COOL金型は、富士精工でしか製造できませんか。
これまで海外企業20社に、HEAT&COOL金型製造技術(2D構造)を提供しました。今後も2D/3D構造の金型製造技術を提供させていただきます。(個別ご相談)
HEAT&COOL金型・装置は、すべて三菱商事テクノスが販売窓口となりますか。
金型は量産用途の場合は、基本的に製造元の株式会社富士精工が販売窓口となります。
試作金型と装置を一緒に購入されるケースでは、三菱商事テクノスが販売します。
装置についてはすべて三菱商事テクノスが販売窓口となります。
機密性の高いテーマをトライ検証する場合、守秘義務は守られますか。
お客様のご要望に応じて、富士精工・三菱商事テクノスとお客様間で、守秘義務の覚書を締結します。
HEAT&COOL成形や金型について、もっと知りたい・具体的テストをしたい場合はどのようにすればよいですか。
以下のステップを提案させていただきます。
第1ステップ まずは株式会社富士精工(群馬県太田市)にご来社ください。これまでの成形サンプル説明や工場見学を通じて、理解を深めることができます。
第2ステップ 株式会社富士精工が所有するテスト金型から希望のものを選択して成形トライを実施できます。(1日25万円税別)
材料はお客様が無償支給し、トライ時にはお客様に立ち会っていただきます。
第3ステップ お客様の具体的製品を検証するため、お客様から試作金型を発注いただきます。また見積提示時には、成形サイクルを具体的に提示します
第4ステップ 量産型手配、装置の選定から導入設置、HEAT&COOL成形の生産開始です。

HEAT&COOL成形技術・金型について、ビデオ解説を見る。

はじめての方でも理解しやすいように、機能別・言語別にビデオを用意しております。ぜひご覧下さい。

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